日経平均は167円高と5日続伸、売り一巡後に上げ転換、時間外の米株先物上昇に円安歩調が支え=5日後場

 5日後場の日経平均株価は前日比167円99銭高の2万2863円73銭と5日続伸。朝方は、短期的な過熱感から利益確定売りが先行した。4日の欧州株式が安く、米国株式が高安まちまちだったことも手控え要因となり、前場早々に一時2万2563円56銭(前日比132円18銭安)まで下落する場面があった。一巡後は持ち直し、後場に入り上げに転じた。時間外取引での米株価指数先物の上昇とともに円安歩調が支えとなり、上げ幅を拡大し、大引け間際に2万2865円88銭(前日比170円14銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は13億9217万株、売買代金は2兆4542億円。騰落銘柄数は値上がり1154銘柄、値下がり943銘柄、変わらず72銘柄。

 市場からは「買い戻しが続いているが、一部では日銀のETF(上場投資信託)買いの話も出ていたようだ。調整すれば、押し目買いが入る展開で、モメンタムはなお上向きだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>などの銀行株も買われた。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も値を上げた。

 半面、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が軟調。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も安い。サントリBF<2587.T>、キッコーマン<2801.T>などの食料品株や、NTTドコモ<9437.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も売られた。

 個別では、藤久<9966.T>、DLE<3686.T>、ビーロット<3452.T>がストップ高となり、ACCESS<4813.T>、UMCエレ<6615.T>などの上げも目立った。半面、GMOクラ<3788.T>、エニグモ<3665.T>、GMOPG<3769.T>、ビューティガレージ<3180.T>、ITM<2148.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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