<相場の読み筋>6月29日

2020/6/29 7:35

 前週末26日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比730.05ドル安の2万5015.55ドル、ナスダック総合指数が同259.784ポイント安の9757.219ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が31億6131万株、ナスダック市場が66億4383万株だった。新型コロナウイルス感染者数の拡大が続くテキサス州で、飲食店の営業規制を再度強化すると発表したほか、フロリダ州では、バーでのアルコール飲料の提供を中止することを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大による、経済への影響が再度懸念され、売り優勢の展開となった。米6月ミシガン大学消費者信頼感指数は78.1となり、市場予想平均の79.2を下回った。NYダウ採用銘柄では、ゴールドマン・サックス<GS>やナイキ<NKE>、JPモルガン<JPM>が値下がり率の上位に入っている。

 29日の東京株式は、反落後も弱含みの展開か。前週末26日の米国株安の動きを受け、売り先行のスタートとなろう。米国で新型コロナウイルス感染者数の拡大が続くなか、東京都はきのう28日、新たに60人が確認されたと発表。1日当たりの感染者数は、5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降では最も多く、感染拡大を警戒した動きが強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(前週末26日終値は106円98-99銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円09-13銭)で推移する。やや円安方向にあることから、売り一巡後は、下支えとして意識されそう。前週末26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ファナック<6954.T>、キヤノン<7751.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同26日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同26日の大阪取引所終値比175円安の2万2245円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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