<相場の読み筋>7月1日

2020/7/1 7:34

 6月30日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比217.08ドル高の2万5812.88ドル、ナスダック総合指数が同184.613ポイント高の1万58.766ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億1790万株、ナスダック市場が44億4775万株だった。6月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が98.1と、市場予想平均の91.8を上回った。堅調な指標発表を受け、景気の先行き不透明感が後退、買いが優勢となった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は議会証言で、景気回復を進める現在の政策を継続する考えを示したことも材料視された。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 7月1日の東京株式は、堅調な展開か。きのう6月30日のしっかりした動きや、現地同30日の米国株式が続伸した動きを受け、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、買い手掛かり難が続くなか、上値には戻り待ちの売りが控えているとみられ、伸び悩む場面も想定される。消去法的に、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(6月30日終値は107円72-73銭)、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の前半(同120円89-93銭)と円安方向に振れていることも意識されるとみられる。6月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、武田薬<4502.T>、ソニー<6758.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所終値比15円高の2万2285円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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