米4月S&PコアロジックCS住宅価格指数、前年比4.7%上昇―14カ月連続過去最高を更新
2020/7/1 9:45
<チェックポイント>
●20都市圏、前年比4.0%上昇も市場予想下回る
●フェニックス、シアトル、ミネアポリス、クリーブランドなどが大幅上昇
●10都市圏、前年比3.4%上昇
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が6月30日発表した米4月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比1.1%上昇の217.72と、3月の同1.0%上昇をやや上回った。季節要因を無視できる前年比も4.7%上昇と、3月の同4.6%上昇を上回った。
同指数は19年3月に5カ月ぶりに過去最高を更新して以降、これで14カ月連続の更新となった。
市場の関心が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.9%上昇の224.08と、3月の1.1%上昇から伸びが鈍化。一方、前年比は4.0%上昇と、3月の3.9%上昇を上回り、8カ月連続で伸びが加速したものの、市場予想の4.1%上昇を下回った。
都市別では、20都市のうち、西部と南東部が顕著な伸びとなった。フェニックスは前年比8.8%上昇と、最も高い伸びを示し、11カ月連続でトップとなった。次いで、シアトルが同7.3%上昇、ミネアポリスが同6.4%上昇、クリーブランドも同6.0%上昇、タンパは同5.8%上昇、サンディエゴも同5.8%上昇、シャーロットは同5.6%上昇となった。ラスベガスは同4.7%上昇、アトランタが同4.5%上昇、ポートランドとボストンがいずれも同4.3%上昇などとなっている。
反対に低い伸びとなったのは北東部で、ニューヨークは同2.5%上昇、シカゴも同1.4%上昇と、依然低い伸びが続いている。20都市中、デトロイトは2カ月連続でパンデミックの影響で調査できなかった。
一方、主要10都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.7%上昇の236.58と、3月の同1.1%上昇から伸びが鈍化した。一方、前年比は3.4%上昇だった。
住宅価格の上昇が続いているのは、住宅ローン金利の低下に支えられ、住宅購入需要が依然強い一方で、手ごろな価格帯の住宅在庫(供給)が不足しているためだ。S&P500指数を運営している米S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、「今回の4月統計は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック(世界大流行)の影響が及んだ最初の統計となるが、4月の全米指数は前月と同様、19年秋から続いている緩やかな上昇傾向を維持している」としている。
<関連銘柄>
NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、
SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、
NYダウベア<2041.T>
提供:モーニングスター社
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