日経平均は166円安と反落、先物売り交え下げ幅拡大、全33業種が下落=1日後場

 7月1日後場の日経平均株価は前日比166円41銭安の2万2121円73銭と反落。朝方は、6月30日の米国株高を受け、買いが先行し、一時2万2360円31銭(前日比72円17銭高)まで上昇した。一巡後は、時間外取引でのNYダウ(ミニ)先物安もあり、いったん下げに転じた。持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。後場入り後には、株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、一時2万2039円56銭(前日比248円58銭安)まで下落した。その後下げ渋ったが、戻りは鈍かった。東京で新たに67人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと伝わり、買い気をそいだ面もある。東証業種別株価指数は全33業種が下落した。

 東証1部の出来高は11億8497万株、売買代金は2兆351億円。騰落銘柄数は値上がり274銘柄、値下がり1849銘柄、変わらず46銘柄。

 市場からは「特に(一段安になる)理由は見当たらないが、薄商いのなか、ちょっとした売り物でズルズルと値を下げ感じだ。ただ、期待先行で日経平均が2万3000円台に上昇しただけに、調整局面に入ったのではないか」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、大日住薬<4506.T>、アステラス薬<4503.T>、大正薬HD<4581.T>などの医薬品株が下落。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も売られた。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も軟調。

 個別では、サンデンHD<6444.T>がストップ安となり、クロスマーケ<3675.T>、スマートバリュー<9417.T>、ダイセキS<1712.T>、三陽商<8011.T>などの下げが目立った。半面、KeePer<6036.T>、ITM<2148.T>、パイプドHD<3919.T>、日農薬<4997.T>、ピックルス<2925.T>などの上げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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