明日の日本株の読み筋=調整含みの展開か、新型コロナ感染拡大への警戒感根強い

国内市況

株式

2020/7/1 17:46

 あす2日の東京株式市場は、調整含みの展開か。米国で新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、国内でも感染者が増加傾向にあり、先行きへの警戒感は根強い。東京では1日に新たに67人の感染が確認され、緊急事態宣言解除後の最多を更新した。菅官房長官は同日午前の記者会見で、最近の感染状況を踏まえ、直ちに緊急事態宣言を出す状況にはないとする一方、今後、感染者が急速に増加した場合には、再び宣言を出す可能性があるとの認識を示し、不透明感が強まりつつある。

 さらに需給面での警戒要因も尾を引いている。7月のETF(上場投資信託)の分配金支払に伴う売りは合計で約7000億円が見込まれ、相場の重しとして意識される。分配金支払い基準日(決算日)は8日と10日が多く、これから先回りの売りが出てくることも想定される。

 7月1日の日経平均株価は反落し、2万2121円(前日比166円安)引け。前日の米国株高を受け、一時70円超上昇したが、一巡後は、時間外取引でのNYダウ(ミニ)先物安もあり、いったん下げに転じた。持ち直す場面もあったが、再度軟化し、下げ幅は一時240円を超えた。市場では、「東京での新型コロナ感染者数が連日50人超えとなり、感染拡大第2波への警戒から海外投資家が逃げつつあるようだ」(銀行系証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ