日経平均は74円高と続伸、米国株高を受け買い先行、一巡後は伸び悩む=3日前場

 3日前場の日経平均株価は前日比74円37銭高の2万2220円33銭と続伸。朝方は、買い優勢で始まった。現地2日の米国株式が雇用情勢の回復を背景に上昇した流れを受け、一時2万2312円44銭(前日比166円48銭高)まで値を上げた。一巡は株価指数先物売りを交えて伸び悩み、2万2211円64銭(同65円68銭高)まで押し戻された。その後の戻りは限られ、前引けにかけて上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は4億5702万株、売買代金は8106億円。騰落銘柄数は値上がり988銘柄、値下がり1077銘柄、変わらず101銘柄。

 市場からは「米雇用統計が支援要因となったが、週末で国内に手掛かり材料がなく、買い上がる状況にはない。東京の新型コロナ感染者数を気にする人もいる。ただ、買い気は根強く、日経平均2万2000円台固めが意識されている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も買われた。日産化学<4021.T>、信越化<4063.T>などの化学株も堅調。ダイフク<6383.T>、日立建機<6305.T>などの機械株や、東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>などの電機株も高い。エムスリー<2413.T>、DeNA<2432.T>などのサービス株も引き締まった。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、日本紙<3863.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も売られた。住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も安い。

 個別では、TOWA<6315.T>、クスリアオキ<3549.T>、GMOクラ<3788.T>、レノバ<9519.T>、ワイヤレスG<9419.T>などの上げが目立った。半面、TSIHD<3608.T>、三陽商<8011.T>、ヴィアHD<7918.T>、マルシェ<7524.T>、キユーピー<2809.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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