<特集>防災意識が高まるシーズン(2)=建設技研―河川、道路に強み

株式

2020/7/3 17:37

 建設技術研究所<9621.T>を狙ってみたい。同社は河川、道路に強みを持つ建設コンサルタント。近年の広範囲かつ激甚な自然災害に対する災害査定等の実施、防災・減災対策の強化、インフラ老朽化対策に関わる国土強じん化計画の推進などの多くの要請を受けており、要注目といえる。

 20年12月期第1四半期(1-3月)は、受注高161億7500万円(前年同期比13.2%減)、売上高115億2900万円(同1.7%増)、営業利益1億1700万円(同3.0%減)。もともと今期は予想受注高640億円(前期比9.5%減)、売上高650億円(同3.8%増)、営業利益44億円(同3.1%増)と、受注高減少のもとで増収・増益を見込んだが、閑散期とはいえ第1四半期の受注高が2ケタ減となり、増収ではあるが減益だったことへの失望感から株価はボックス圏の動きとなっている印象。

 ただ、前期において、営業利益の約6割を第2四半期(19年4-6月)が占めたように書き入れ時は第2四半期であり、ここからの巻き返しに期待したいところ。PBR(株価純資産倍率)0.8倍割れ、PER8倍と指標面の割安感も強く、注目が怠れない。

提供:モーニングスター社

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