富士フイルム、血行促進効果が知られる成分をナノ乳化した「ナノテトラヒドロピペリン」を開発

株式

2020/7/6 7:37

 富士フイルムホールディングス<4901.T>グループの富士フイルムは2日、肌の弾力性を改善する新成分として、黒胡椒に由来し、血行促進効果で知られる成分「テトラヒドロピペリン」をナノ乳化した「ナノテトラヒドロピペリン」を開発したと発表した。

 同社では、組織透明化技術を用いて、ヒトの立毛筋を3次元可視化することに成功。ヒトの皮膚に存在する立毛筋が老化することを実証した。さらに、立毛筋の老化に伴う機能低下(筋力低下)により肌の弾力性が低下することを発見。黒胡椒に由来する成分「テトラヒドロピペリン」に、立毛筋の機能低下を改善する作用を見出した。油溶性の「テトラヒドロピペリン」を独自技術でナノ乳化し、毛穴の皮脂へのなじみやすさと浸透性を向上させた「ナノテトラヒドロピペリン」を新たに開発。同研究では、毛穴の収縮を担う立毛筋をケアすることで、毛穴が目立たないハリのある肌へ導く新しいスキンケアの可能性を示すことができたという。同社では、今回の研究成果を、機能性化粧品に応用する予定という。

 3日の終値は、前日比7円高の4636円。

提供:モーニングスター社

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