<新興国eye>前週の上海総合指数、堅調な経済指標受け3週続伸=BRICs市況
2020/7/6 9:06
前週(6月29日-7月3日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の3日終値が24日終値比5.82%高の3152.813となり、3週続伸した。
週明け6月29日の指数は反落して始まった。北京の食品卸売市場で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)発生で新規感染者の増加が続き、景気回復への懸念が広がったことや、香港の治安強化を目指す「国家安全維持法」を巡り、米中対立が激化したことが売り材料となった。
翌30日は反発し、週末7月3日まで4連騰した。
30日は、国家統計局発表の6月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回り、買い優勢となった。
1日は、中国人民銀行(中銀)が企業の資金調達コストを低下させるため、再割引・再貸出金利を0.25ポイント引き下げることを決めたことや、6月財新製造業PMIが市場予想を上回り、買いが広がった。
2日は、政府が景気支援のため、特別国債の発行を拡大すると発表したほか、香港国家安全維持法が施行されたことから、今後、中国本土での上場が増えるとの思惑から買いが持続した。
3日は、6月財新サービス業PMIが市場予想を大幅に上回ったことを受け、一段高となった。
今週(6-10日)の株式市場は、引き続き新型コロナの第2波感染やロックダウン(都市封鎖)緩和後の世界経済の動向、香港問題を巡る米中対立、中印関係、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティー(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は9日の6月CPI(消費者物価指数)と6月PPI(生産者物価指数)など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、
H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、
南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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