日経平均は306円高と大幅に3日続伸、時間外の米株先物高に円安など支え=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前週末比306円24銭高の2万2612円72銭と大幅に3営業日続伸。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式市場は独立記念日の振替休日で休場ながら、時間外取引(日本時間6日)での米株価指数先物高や、円安歩調が支えとなった。先物買いを交えて上げ幅を拡大し、前場終盤には2万2659円60銭(前週末比353円12銭高)まで上昇した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも後押し要因として意識された。

 東証1部の出来高は4億7473万株、売買代金は8425億円。騰落銘柄数は値上がり1798銘柄、値下がり303銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「東京都では新型コロナ感染者数が連日100人以上だが、緊急事態宣言の発出は考えておらず、経済正常化への動きは続くようだ。薄商いのなか米株先物が値を上げ、中国・香港株の上昇が日本株高につながっているが、海外投資家の参加はなく、短期筋が仕掛け買いに動いたとみられ、ここから上は厳しい」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も買われた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も堅調。三井金<5706.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、Jフロント<3086.T>、H2Oリテイ<8242.T>などの小売株も高い。

 半面、鉱業株では、国際帝石<1605.T>がさえない。

 個別では、ネクステージ<3186.T>、ペッパー<3053.T>、DLE<3686.T>がストップ高となり、サンデンHD<6444.T>、キャリアイン<6538.T>、アークス<9948.T>などの上げも目立った。半面、クラウディH<3607.T>、エスプール<2471.T>、一工薬<4461.T>、井筒屋<8260.T>、KeePer<6036.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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