<新興国eye>前週のロシアRTS指数、財政支出削減や原油安・ルーブル安で続落=BRICs市況

新興国

2020/7/6 12:50

 前週(6月29日-7月3日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の3日終値が前日比1.05%安の1235.18、前週比でも0.93%安となり、続落した。7月1日は憲法改正の是非を問う国民投票による特別休業日で休場だった。

 週明け6月29日の指数は売り優勢で始まり、30日も値を下げ、4営業日続落した。

 週前半は、国内外の新型コロナウイルスの感染第2波懸念でアジア市場が軟調となる中、政府が21年度の財政支出を1400億ルーブル削減するとの観測が嫌気されたほか、ブレント原油先物が1バレル=41ドルに下落したことやルーブル安が、指数の押し下げ要因となった。

 取引が再開された7月2日は5営業日ぶりに反発。米6月雇用統計が強い結果となったほか、原油先物価格が42.9ドルに上昇したことが買い材料となった。

 週末3日は反落した。米国の新型コロナ感染者数の急増やルーブル安、原油安が嫌気された。

 今週(6-10日)のロシア市場は引き続き第2波感染拡大やロックダウン(都市封鎖)緩和後の世界経済の動向、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える7日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や8日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は8日の6月CPI(消費者物価指数)や10日の5月貿易収支など。RTS指数は1200-1300ポイントの値動きが予想される。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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