明日の日本株の読み筋=強弱感対立か、米国の経済指標・株価動向に注目
あす7日の東京株式市場は、強弱感対立か。現地6日に重要経済指標である米6月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況指数が発表されるが、結果いかんでは米国株高につながり、日本株の支援要因にもなる。市場予想は50.0と3カ月ぶりに50復帰が観測され、50オーバーとなればポジティブ視される可能性がある。もっとも、日本時間6日の時間外取引で米株価指数先物が値を上げ、日本株の支援要因になっただけに「今晩の米国株が一段と上昇しないと(日本株の)連続高は難しいのではないか」(準大手証券)との声も聞かれた。
一方、6日に東京都で新たに確認された新型コロナウイルス感染者数は102人となり、5日連続で100人を超えた。5日の111人から減少したが、前日は日曜日で休みの医療機関が多く、持ち込まれる検体数が少ないため、毎週月曜日は確認される人数が少ない傾向にあり、依然として予断を許さない。政府は再度の緊急事態宣言には慎重だが、感染再拡大への懸念は消えておらず、引き続き警戒が必要だ。
6日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、2万2714円(前週末比407円高)引け。前週末の米国株式市場は独立記念日の振替休日で休場ながら、時間外取引(日本時間6日)での米国株先物高や、円安歩調が支えとなり、買いが先行した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも後押し要因となり、上げ幅は一時420円を超えた。6月16日以降のもみ合いゾーンの上限(23日高値2万2693円)を上抜けたことで、基調の強さを印象付けたが、2万3000円台に向けては戻り売りも出やすく、売り物を吸収できるかが問われる。
提供:モーニングスター社
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