日経平均は126円安と4日ぶり反落、前日大幅高の反動で利益確定売りが先行=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比126円71銭安の2万2587円73銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、きのう大幅続伸(407円96銭高)した反動で、利益確定売りが先行した。持ち直して上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。株価指数先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万2540円44銭(前日比174円00銭安)まで下落した。その後下げ渋ったが、戻りは鈍かった。時間外取引でNYダウ(ミニ)先物が値を下げ、重しとして意識された。一方、中国・上海総合指数は連日上昇して始まったが、日本株への影響は薄かった。

 東証1部の出来高は5億7123万株、売買代金は1兆1006億円。騰落銘柄数は値上がり596銘柄、値下がり1509銘柄、変わらず61銘柄。

 市場からは「きのうの反動が出たが、おおむね利益確定売りが一巡し、日柄調整も終えた感がある。過剰流動性が基本であり、溢れるマネーが株式市場に流入する余地は依然としてある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が軟調。大日住薬<4506.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。東電力HD<9501.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの石油石炭製品株も安い。東急<9005.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株もさえない。

 半面、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株が堅調。任天堂<7974.T>、ピジョン<7956.T>などのその他製品株や、楽天<4755.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も買われた。ソフバンG<9984.T>、カプコン<9697.T>などの情報通信株も高い。

 個別では、トーセイ<8923.T>、キッセイ薬<4547.T>、宮越HD<6620.T>、ガンホー<3765.T>、オープンドア<3926.T>などの下げが目立った。半面、キャリアL<6070.T>がストップ高カイ気配となり、一蔵<6186.T>は一時ストップ高後に同値カイ気配。ティアック<6803.T>、巴川紙<3878.T>がストップ高となり、前沢工<6489.T>も一時ストップ高。サンデンHD<6444.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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