(再送)日経平均は47円高と3日ぶり反発、業種別指数の上昇は6業種に限られる=9日前場

 9日の日経平均株価は、前日比47円36銭高の2万2486円01銭と3日ぶりに反発して前場の取引を終了した。買い先行後、下げに転じるなど、不安定な動きをみせたが、下値拾いの動きから堅調に推移。午前9時44分には同107円30銭高の2万2545円95銭を付ける場面もみられた。ただ、日経平均株価に採用されているファミマ<8028.T>(監理)が、伊藤忠<8001.T>によるTOB(株式公開買い付け)の発表を受け、ストップ高カイ気配となった。ファミマのストップ高で同指数を57円強押し上げる格好となることから、それを差し引くと全体的にはやや弱めの動きのようだ。為替市場は、ドル・円が1ドル=107円20銭台(8日終値は107円47-49銭)と、朝方から小動き。東証1部の出来高は5億2850万株、売買代金は1兆181億円。騰落銘柄数は値上がり599銘柄、値下がり1468銘柄、変わらず83銘柄だった。

 市場では「あす10日には、7月限ミニ先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出や、ETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う換金売りを控え、売買しづらく手控えにつながっている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が上昇。ローソン<2651.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、東京センチュ<8439.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も高い。東精密<7729.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も上げている。東証業種別指数は、6業種が上昇、27業種が下落した。

 個別では、4CHD<8008.T>、ベル24HD<6183.T>、カカクコム<2371.T>、ボルテージ<3639.T>、トランスコス<9715.T>などが上昇。半面、イオンFS<8570.T>、TBASE<3415.T>、ペッパー<3053.T>、イオン北海道<7512.T>、日東精<5957.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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