(再送)日経平均は90円高と3日ぶり反発、東証1部騰落銘柄数は値下がり1400超で値上がりを上回る=9日後場
9日の日経平均株価は、前日比90円64銭高の2万2529円29銭と3日ぶりに反発して取引を終了した。朝方から堅調に推移するなか、後場は買い優勢でスタート。午後1時17分には、同240円43銭高の2万2679円08銭ときょうの高値を付ける場面もみられた。日銀によるETF(上場投資信託)買い観測が浮上し、買い戻しの動きを誘ったもよう。ただ、午後2時すぎ、東京都内で新たに220人以上が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと報じられた。1日に確認される数としては4月17日の206人を上回り、最も多くなることから、再度の緊急事態宣言の発令が警戒され、手じまい売りが優勢となった。為替市場は、ドル・円が1ドル=107円30銭前後(8日終値は107円47-49銭)と、足元でやや円安方向にある。
東証1部の出来高は11億7582万株、売買代金は2兆2220億円。騰落銘柄数は値上がり594銘柄、値下がり1496銘柄、変わらず81銘柄だった。
市場では「株価は新型コロナからの景気回復をある程度織り込んでいるとみられ、現在の水準から上昇するには、何らかの材料が欲しいところ。新型コロナの東京都における新規感染者数の増加は、相場の足を引っ張る可能性もある」(中堅証券)との慎重な声が聞かれた。
業種別では、NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が上昇。ソニー<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も高い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も堅調。東精密<7729.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、ローソン<2651.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株上げた。東証業種別指数は、9業種が上昇、24業種が下落した。
個別では、ファミマ<8028.T>(監理)、ベル24HD<6183.T>、ボルテージ<3639.T>、4CHD<8008.T>、トランスコス<9715.T>などが上昇。半面、イオンFS<8570.T>、ペッパー<3053.T>、古河電池<6937.T>、イオン北海道<7512.T>、アイロムG<2372.T>などが下落した。
提供:モーニングスター社
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