新光電工が年初来高値、クレディスイス証は「ニュートラル」継続、目標株価は1660円に引き上げ

株式

2020/7/9 16:30

 新光電気工業<6967.T>が続伸、65円高の1691円まで買われ、連日の年初来高値更新。クレディスイス証券では9日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は1250円から1660円に引き上げている。

 株価は20年3月期業績の上ブレ、サーバー向けを中心としたFC-PKG基板の中期拡大期待から大幅に上昇、バリュエーションも過去10年では最も高い水準にある一方で、PC-PKGでの能力増強による収益改善をおおむね織り込んだ水準にあるとみられ、上値余地が限定的になってきたと考えるとコメント。今後は21年3月期下期以降に見込まれているサーバー向けを中心としたFC-PKGの収益寄与を見極める局面に移行すると予想。固定費も増加しており、顧客製品が遅延なく立ち上がってくるかどうか注視したいとしている。

 同証券では、連結営業利益について、21年3月期146億6300万円(前期比4.5倍、従来89億9000万円、会社側計画は107億円)、22年3月期188億4300万円(従来170億8400万円)、23年3月期248億5000万円と試算。21年3月期予想の会社側計画との差は主に為替前提の際によるもので、前期比では静電チャック、ヒートスプレッダー、PBGAの収益改善に加え、FC-PKG基板については固定費大幅増も売上拡大でカバーし増益になると予想している。

 9日の終値は、前日比50円高の1676円。

提供:モーニングスター社

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