<相場の読み筋>7月10日
2020/7/10 7:35
9日の米国株式は、NYダウが前日比361.19ドル安の2万5706.09ドルと反落、ナスダック総合指数は同55.250ポイント高の1万547.750ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億7203万株、ナスダック市場が40億3046万株だった。ナスダック総合指数は、連日で史上最高値を更新した。米週間の新規失業保険申請件数は131万4000件で、市場予想平均の138万8000件よりも良好だった。ただ、米国では新型コロナウイルスの新規感染者数が1日あたり6万人を超え、これまでの最多を更新。同ウイルスの拡大傾向が続く地域での、再度のロックダウン(都市封鎖)が警戒され、NYダウは一時540ドルを超える下げをみせる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上げを支えた。
10日の東京株式は反落後も、弱含みの展開か。きのう9日の日経平均株価は、取引時間の後半に上げ幅を縮小する格好で、上値の重さが意識される動きだった。現地9日の米国株式は、NYダウが反落した一方、ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新するなど、まちまちだった。週末要因に加え、主要なETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う換金売りも予想され、手控えムードが広がりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(9日終値は107円24-25銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=121円前後(同121円57-61銭)とやや円高に振れている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、日産自<7201.T>、ファーストリテ<9983.T>などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比95円安の2万2385円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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