<新興国eye>トルコ製造業6月輸出環境指数は47.5―前月から大幅回復

新興国

2020/7/10 11:14

 トルコ商工会議所と欧州最大の金融情報サービス会社IHSマークイットが8日発表したトルコ製造業の6月輸出環境指数は47.5となり、5月の34.1から13.4ポイントの大幅回復となった。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック(感染症の世界的流行)の悪影響を脱し、7月以降、大幅に改善する見通し。地元オンラインニュースのOdaTV4などが伝えた。

 同指数は製造業の輸出需要を測る先行指標となっており、指数が50を超えれば「改善」、反対に50を下回れば「悪化」を示す。

 一方、2日に発表されたトルコ6月貿易収支は、パンデミックのピークが過ぎ、トルコの重要な貿易相手国である中国やフランス、中東のUAE(アラブ首長国連邦)など世界の主要国が経済活動を再開したことを受け、輸出は前年比15.8%増の135億ドル、輸入は同8.2%増の163億ドルとなった。この結果、輸出の輸入に対する割合は5月の77.2%から6月は82.6%に急上昇し、輸出が増加する傾向を示している。

 市場では、トルコの輸出は20年下期(7-12月)に新型コロナ感染前の正常な状態に完全に戻ると見ている。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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