日経平均238円安と大幅反落、先物売りに一段安、都内コロナ感染者240人以上の報道も重し=10日後場

 10日後場の日経平均株価は前日比238円48銭安の2万2290円81銭と大幅反落。朝方は、9日のナスダック総合指数の連日最高値更新を支えに強含んで始まった後、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感もあり、いったん下げに転じた。再度プラス圏に持ち直す場面もあったが、前場中盤には2万2400円台前半まで下落した。その後の戻りは限定され、後場入り後は株価指数先物に断続的な売りが出て一段安となり、大引け間際には2万2285円07銭(前日比244円22銭安)まで下押した。中国株安や、ETF(上場投資信託)分配金支払いに伴う換金売りへの警戒に加え、午後2時過ぎに「10日、都内で新たに240人以上が新型コロナウイルスに感染していることが確認された」と報じられ、連日で過去最多となったことも重しとなった。

 なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション7月限のSQ(特別清算指数)値は2万2601円81銭。東証1部の出来高は13億3791万株、売買代金は2兆4589億円。騰落銘柄数は値上がり193銘柄、値下がり1935銘柄、変わらず43銘柄。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も安い。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も売られた。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、近鉄エクス<9375.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株もさえず、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。

 個別では、ボルテージ<3639.T>、乃村工芸<9716.T>、キムラタン<8107.T>、三城HD<7455.T>、古河電池<6937.T>などの下げが目立った。半面、アイモバイル<6535.T>がストップ高となり、C&R社<4763.T>、エスクロAJ<6093.T>、SHIFT<3697.T>、ノムラシス<3940.T>などの上げも目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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