日経平均493円高と大幅反発し高値引け、全面高商状、時間外の米株先物高や中国株高も支え=13日後場
13日後場の日経平均株価は前週末比493円93銭高の2万2784円74銭と大幅反発し、高値引け。全33業種が上昇し、全面高商状となった。朝方は、前週末の米国株式が新型コロナウイルス治療薬開発への期待感を背景に上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。一服する場面もあったが、買い気は根強く、引けにかけて上げ幅拡大の流れとなった。時間外取引で米株価指数先物が高く、中国・上海総合指数の上昇も支えとなった。
東証1部の出来高は12億1591万株、売買代金は2兆1386億円。騰落銘柄数は値上がり2032銘柄、値下がり126銘柄、変わらず13銘柄。
市場からは「米国株や中国株など海外株高に沿って、値を上げている。前週に主要ETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う換金売りを終え、需給面で重しがなくなった面もあろう。ただ、国内に材料がある訳ではなく、海外頼みであり、このまま上に進むとは言い切れない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も買われた。住友電工<5802.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も高く、板硝子<5202.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、東レ<3402.T>、オンワードH<8016.T>などの繊維製品株も堅調。
個別では、エーアイテイ<9381.T>、ノムラシス<3940.T>がストップ高となり、エスクロAJ<6093.T>、キリン堂HD<3194.T>、リテールP<8167.T>などの上げも目立った。半面、ニイタカ<4465.T>がストップ安となり、SI<3826.T>、ダイト<4577.T>、黒谷<3168.T>、明光ネット<4668.T>などの下げも目立った。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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