日経平均は197円安と反落、先物売り交え軟調推移、中国株安も重し=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前日比197円73銭安の2万2587円01銭と反落。朝方は、13日の米国株式市場でNYダウが急騰後に失速し、ナスダック総合指数が下落した流れを受け、売りが先行した。米カリフォルニア州で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け州全域でレストランの屋内営業などを再び禁止し、懸念要因となった。日経平均は前日大幅反発(493円93銭高)した反動で利益確定売りが出やすかった。中国・上海総合指数の下げも重しとなり、株価指数先物売りを交えて軟調に推移し、後場の早い段階で2万2538円78銭(前日比245円96銭安)まで下落した。その後の戻りは限定され、大引けにかけて上値の重い展開となった。

 東証1部の出来高は10億9642万株、売買代金は1兆9778億円。騰落銘柄数は値上がり814銘柄、値下がり1263銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「新型コロナの感染が拡大しても下ブレることなく、レンジ内でのもみ合いが続いている。上値は重いが、下値ではマネーが入ってくるということだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株が軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も売られた。鉱業株では、国際帝石<1605.T>がさえない。関西電力<9503.T>、東電力HD<9501.T>などの電気ガス株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も値を下げた。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、野村<8604.T>、東海東京<8616.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も高い。みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。

 個別では、ニイタカ<4465.T>、中広<2139.T>、オープンドア<3926.T>、インターアク<7725.T>、ヤマシタHH<9265.T>などの下げが目立った。半面、ダントーHD<5337.T>がストップ高となり、アトラ<6029.T>、ライク<2462.T>、エスクロAJ<6093.T>、日本エンタ<4829.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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