<相場の読み筋>7月15日

2020/7/15 7:40

 14日の米国株式は、NYダウが前日比556.79ドル高の2万6642.59ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同97.734ポイント高の1万488.577ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億856万株、ナスダック市場が45億1715万株だった。米企業の20年4-6月期決算発表が本格化。金融大手のJP・モルガン<JPM>の決算では、1株利益が1.38ドルと市場予想平均の1.01ドルを上回り、業績への警戒感が後退。また、米バイオ医薬のモデルナ<MRNA>が開発を進める新型コロナウイルスワクチンについて、今月27日にも最終の臨床試験に入ると報じられたことも支えとなった。NYダウ採用の全30銘柄が上昇し、キャタピラー<CAT>やトラベラーズ<TRV>、シェブロン<CVX>などが値上がり率の上位に入っている。

 15日の東京株式は反発後、堅調な展開か。きのう14日に下落した反動や、現地14日の米国株式が上昇した動きを受け、買い先行のスタートとなろう。ただ、トランプ米大統領は現地14日、香港への優遇措置を廃止する大統領令に署名したと発表。香港や中国・上海の株式市場の反応をみたいとして、買い一巡後は模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(14日終値は107円26-28銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の前半(同121円54-58銭)と円安方向にある。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、TDK<6762.T>、ホンダ<7267.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比130円高の2万2700円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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