<米国株情報>シティ、第2四半期は投資銀行部門など好調で増収―純利益7割減も市場予想上回る

株式

2020/7/16 10:27

 金融大手シティグループ<C>は14日に20年12月期第2四半期(4-6月)の決算を発表。売上高に相当する経常収益は前年比5%増の198億ドルと増収ながら、純利益は同73%減の13億2000万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は同74%減の0.50ドルと大幅減益となった。ただ、売上高、EPSともに市場予想を上回った。

 個人消費の落ち込みで消費者金融サービス部門は前年比10%減の73億4000万ドルと低迷した半面、債券市場や投資銀行の事業部門の収益が好調で、特に投資銀行部門の収益は前年比21%増の121億4000万ドルだった。

 大幅な減益は新型コロナウイルス感染症の拡大による景気悪化に備え、貸倒引当金を大幅に積み増したためで、将来の融資焦げ付きに備える貸倒引当金を1年前の125億ドルから2.1倍の264億ドルに引き上げた結果、金融コストが21億ドルから79億ドルとなり、利益を圧迫した。

 シティの株価は14日に3.93%安の50.15ドルと急落したが、翌15日は3.37%高の51.84ドルと持ち直した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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