<新興国eye>前週のブラジル株、新型コロナワクチン期待や鉱山大手の急伸受け3週続伸=BRICs市況
2020/7/20 11:22
前週(13-17日)のブラジル株式市場は17日のボベスパ指数が前日比2.32%高の10万2888.3、週間ベースでも10日終値比2.86%高となり、3週続伸した。
週明け13日の指数は急反落して始まった。国立宇宙研究所の幹部ルビア・ビンハス氏(地球観測担当)がボウソナロ大統領によって解任されたことを受け、アマゾン開発による森林破壊が進むとの懸念から嫌気売りが出た。
14日は反発し、15日も値を上げ、続伸した。
14日は、中国の鉄鉱石相場の上昇を好感し、鉱山大手ヴァーレが買われ、指数の上げを主導。15日は、英オックスフォード大学と英・スウェーデン資本の製薬大手アストラゼネカが共同で開発中の新型コロナワクチンの臨床試験について、実用化に向け好ましい結果が発表されるとの思惑で欧州市場が上昇し、ブラジル株もツレ高となった。
16日は3日ぶりに反落。中国6月小売売上高が前年比1.8%減と、市場予想の同0.3%増に反して落ち込んだことが嫌気された。
週末17日は急反発した。米バイオ医薬品大手モデルナの新型コロナワクチンの治験結果がかなり良好だったことや、米金融大手バンク・オブ・アメリカのアンケート調査で、回答者の約半数がボベスパ指数は年末時点で11万ポイントの大台を超えると予想したことを受け、買い優勢となった。
今週(20-24日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナ感染再拡大、欧米やアジアの経済活動再開の動向、香港問題を巡る米中対立、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場の動向、企業決算などが注目される。主な経済指標の発表の予定は24日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)7月消費者信頼感指数と7月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、
iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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