<新興国eye>前週のインド株、リライアンスとIT企業など上げ主導し6週続伸=BRICs市況
2020/7/27 10:49
前週(20-24日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の24日終値は前日比0.03%安の3万8128.90と小反落したが、週間ベースでは17日終値比3.00%高と6週続伸した。
週明け20日は指数が4営業日続伸して始まった。翌21日も値上がりし、5営業日続伸。
週前半は、新型コロナの感染者数が国内で延べ100万人を突破し、警戒感が強まったが、住宅金融最大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)の好決算を受け、金融セクターが買われ、バーティ・エアテルなどの通信セクターも急伸し、上げを主導した。その後も政府が国有銀行の約半数の民営化を検討しているとの一部報道を受け、金融銘柄が大幅高となり、世界最大の製油所を運用するリライアンス・インダストリーズや、IT大手ウィプロも1年ぶりの高値を付け、買いが優勢となった。
22日は6営業日ぶりに反落。23日は反発したが、週末24日は小反落して取引を終了した。
週後半は、新型コロナ感染者数が120万人近くに急増したことが嫌気され、今後の経済活動の鈍化や需要減少の懸念で売りが強まった。また、米中緊張激化も不安材料となった。その後も感染者数は増えたが、新型コロナワクチンへの期待感などで医薬品セクターが買われたほか、金融株やリライアンスも上昇し、上げを主導した。週末はこれまで相場をけん引してきた金融株を中心に利食い売りが広がったが、リライアンスは米オンライン小売り大手アマゾンが同社の小売部門に投資する可能性があると報じられ、堅調となった。
今週(27-31日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大や世界経済の動向、米中関係、政府の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表の予定は31日の6月財政収支と6月インフラ部門生産高など。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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