<新興国eye>前週のRTS指数、EU復興基金創設や中銀の追加利下げ期待で急反発=BRICs市況
2020/7/27 10:59
前週(20-24日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の24日終値が前日比0.45%安の1255.98と5日ぶりに反落したものの、前週比では3.30%高と急反発した。
週明け20日は反発し、23日まで4日続伸。週末24日は5日ぶりに反落して取引を終了した。
週前半は、EUサミット(加盟27カ国の首脳会議)で7500億ユーロの復興基金と21-27年の7年間のEU中期予算について議論が始まるなど、世界の主要国・地域で追加景気刺激策に向けた動きを受け、海外市場が堅調となり、ロシア市場でも買いが優勢となった。その後もEUサミットで復興基金を含むEU中期予算が合意したことや、ブレント原油先物が1バレル=44ドル台に上昇したことが支援材料となった。
週後半は、経済発展省が新型コロナウイルス危機の国内経済への影響について、20年上期(1-6月)の経済成長率が前年比4.2%減になったとした上で、下期(7ー12月)は9.6%減、20年全体では4.8減%と、従来予想を維持したことを受け、買い安心感が広がった。その後もロシア中銀が週末の会合で追加利下げを決めるとの思惑で買いが続いた。ただ、米政府がテキサス州ヒューストンにある中国領事館の閉鎖を命じたことで米中関係の悪化懸念が広がり、上値が重くなった。週末は、これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。
今週(27-31日)のロシア市場は引き続き新型コロナウイルスの感染再拡大や世界経済の動向、米中関係、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える28日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や29日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定はない。RTS指数の予想レンジは1200-1300ポイント。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、
WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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