<新興国eye>ターキッシュエアラインズ、8月からロシアなど4カ国と国際線再開へ

新興国

2020/7/30 9:28

 トルコのアディル・カライスマイルオール運輸・インフラ相は27日、8月から国営航空大手ターキッシュエアラインズがロシア、クウェート、インド、南アフリカの4カ国を結ぶ国際線の運航を再開すると明らかにした。地元紙ヒュリエトが28日に伝えた。

 トルコ政府とロシア政府は8月1日から両国間の国際線運航を再開することで合意している。まず、モスクワ、サンクトペテルブルク、ロストフ・ナ・ドヌーの3空港とトルコのアンカラおよびイスタンブールの2空港の間で運航を再開し、8月10日から地中海沿岸の観光地アンタルヤやボドルム、ダラマンの空港との運航も再開する予定。また、ロシア南部の黒海リゾート地ソチやロシア連邦タタールスタン共和国の首都カザンとの運航再開をめぐっても協議中だ。このほか、アネックス・ツアーやオデオン・ツアーズなどトルコ旅行代理店4社もロシア向けのチャーター便の運航を計画している。

 今後、ターキッシュエアラインズは新型コロナの感染状況をみながら、チュニジア、アルジェリア、エジプト、キルギスタン、イラク、ケニヤ、ウズベキスタンなどを国際線の再開リストに追加していく計画だ。

 トルコには19年だけでも700万人のロシア人観光客が訪問し、その大半の600万人がアンタルヤを訪問している。新型コロナウイルスの感染拡大前、トルコ政府は20年の外国人旅行客数を前年比15%増の6000万人と予想していたが、20年上期(1-6月)の実績は前年比75%減の450万人と急減した。トルコの19年の観光収入は過去最高の345億ドルだった。

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提供:モーニングスター社

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