<新興国eye>前週の上海総合指数、堅調な経済指標やワクチン期待で3週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2020/8/3 9:57

 前週(7月27-31日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の31日終値が24日終値比113ポイント(3.54%)高の3310.007となり、3週ぶりに反発した。

 週明け7月27日の指数は反発して始まり、29日まで3日続伸した。

 27日は、中国国家統計局が発表した6月工業部門企業利益が強い結果となったのを受け、景気回復の勢いが増したとの期待感が広がった。

 28日は、米英大手信用格付け会社フィッチ・レーティングスが中国のソブリン債格付けを「A+」に、また、格付けに対する見通し(アウトルック)も「安定的」に据え置き、その上で、20年GDP(国内総生産)見通しを従来予想の1.2%増から2.7%増に上方修正したことが好感された。

 29日は、米中緊張の激化で売られていた銘柄を中心に押し目買いが入り、指数の大幅上昇につながった。

 30日は4日ぶりに反落。押し目買いが一服し、利益確定売りが出た。

 週末31日は反発した。国家統計局が発表した7月製造業PMI(購買担当者景気指数)が51.1と、6月の50.9から上昇し、好・不況の境目となる「50」を5カ月連続で上回ったことが支援材料となった。

 今週(8月3-7日)の株式市場は、引き続き新型コロナの感染再拡大や世界経済の動向、香港問題などを巡る米中緊張、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は3日の7月財新製造業PMIや5日の7月財新サービス業PMI、7日の7月貿易収支など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ