<反転攻勢の軽量株>テクノアソシエはM&Aの思惑も

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2020/8/5 10:30

 住友電気工業(5802)グループの金属・化成品部材商社であるテクノアソシエ(8249・(2))の株価が底練りから戻り歩調になってきた。同社が7月30日に発表した今3月期第1四半期(4~6月)決算は、連結営業利益が3500万円(前年同期比95%減)、純利益が1億200万円(同78%減)だった。

 しかし注目したいのは、この4~6月で業績が大底を打ちそうだということだ。今期は営業利益が8億円(前期比64%減)、純利益が6億円(同61%減)と大幅な減益とかなり保守的な予想だが、既に中国での新車販売台数は前年比プラスで推移し、米国でも6月の前年同月比26.4%減から7月には同1.5%増とプラス転換した。日本でも7月は同13.7%減まで回復してきた。

 7月30日の決算を機に売買高が増加し、株価は8月3日に950円を超えて5月以降のもちあい相場を上抜けてきた。時価総額が190億円と軽量なのに加えて、PBR(株価純資産倍率)は0.38倍と低い水準にあり、親会社の住友電工による完全子会社化の思惑も依然としてくすぶる。夏枯れといわれる8月相場で、意外高を期待したいところだ。

(写真:123RF)

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