日経平均は74円安と続落、値下がり銘柄数は1200超に=6日前場

 6日の日経平均株価は、前日比74円16銭安の2万2440円69銭と続落して前場の取引を終了した。朝方に売りが先行した後、もみ合い商状が続いていたが、上昇に転じる場面もみられた。午前11時過ぎ、株価指数先物に断続的な売りが出たことから、再び下げ転換。午前11時12分には、同109円94銭安の2万2404円91銭の安値を付けた。その後、やや下げ渋り、底堅い展開だった。為替市場は、ドル・円が1ドル=105円50銭台(5日終値は105円67-68銭)と、小動きが続いている。東証1部の出来高は5億3082万株、売買代金は9680億円。騰落銘柄数は値上がり808銘柄、値下がり1265銘柄、変わらず93銘柄だった。

 市場では「時間外取引での米株価指数が上げ幅を縮小した動きなどから、戻りが鈍いとみて、株価指数先物に仕掛け的な売りが出たようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が下落。JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も安い。大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も軟調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も下げた。東証業種別指数は、19業種が下落、14業種が上昇した。

 個別では、日シス技術<4323.T>、グレイス<6541.T>、ユナイテッドアローズ<7606.T>、コロプラ<3668.T>、enish<3667.T>などが下落。半面、DeNA<2432.T>、ソリトン<3040.T>、UTグループ<2146.T>、シュッピン<3179.T>、ワールド<3612.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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