ファナックが続落、大和証は「4」・目標株価1万5000円に引き下げ

株式

2020/8/6 16:56

 ファナック<6954.T>が続落。大和証券では5日付で、投資判断を「3」(中立)から「4」(アンダーパフォーム)に、目標株価を1万8000円から1万5000円に、それぞれ引き下げている。

 30%以上の営業利益率が維持されていた時代はPBR3-4倍で推移してきたが、当面は営業利益率20%への回帰も困難と想定され、2000年代以前のPBR水準2-3倍の下限程度での評価が妥当と判断し、目標株価を1万5000円に設定するとしている。

 また、同社は保守的な計画を示す傾向が強く、為替影響も含めて計画にはアップサイドがあると感じるものの、大幅に低下した収益性の改善策は依然として見えないとコメント。需要減少や積極的な自社の設備投資による負担のほか、CNCやロボットでの競争激化、顧客層の変化による非効率性なども影響していると推察され、「高収益性企業」と称されていた営業利益率30-40%への回帰には抜本的な変化が必要と感じるとしている。「既存事業の需要拡大に加え、FIELD Systemのような新たなチャンスも期待できるが、トップライン以上に収益性の回復可能性が当面の注目点と考える」としている。

 6日の終値は、前日比365円安の1万8295円。

提供:モーニングスター社

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