日経平均は144円安と3日続落、朝高後に下げ転換、半導体関連の一角や業績悪銘柄が売られる=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比144円53銭安の2万2273円62銭と3日続落。朝方は、6日の米国株高を支えに小高く始まったが、まもなく下げに転じた。半導体関連株の一角や業績悪銘柄が売られ、重しとなった。株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、前引け間際には2万2272円27銭(前日比145円88銭安)まで下落した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも売りを促す要因となった。

 東証1部の出来高は5億6988万株、売買代金は1兆1287億円。騰落銘柄数は値上がり842銘柄、値下がり1199銘柄、変わらず119銘柄。

 市場からは「東エレク<8035.T>、資生堂<4911.T>など指数寄与度の高い銘柄の下げに足を引っ張られているが、3連休前で米7月雇用統計を控え決算発表ピークとなれば、動きづらいのは仕方がない。ただ、下値は限定されており、米追加経済対策が固まれば、日本株も米国株高に追随してくるだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、古河電工<5801.T>、三菱マ<5711.T>などの非鉄金属株が下落。資生堂<4911.T>、信越化<4063.T>などの化学株や、SUMCO<3436.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も売られた。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株や、クレセゾン<8253.T>、日立キャピ<8586.T>などのその他金融株も軟調。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、JR東海<9022.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株も買われた。

 個別では、ダイワボHD<3107.T>、ユニシス<8056.T>、日東紡<3110.T>、朝日ネット<3834.T>、ジャスト<4686.T>などの下げが目立った。半面、電子材料<6855.T>がストップ高カイ気配となり、Jリース<7187.T>が一時ストップ高。ASB機械<6284.T>、KLab<3656.T>、島津製<7701.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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