<特集>終わらないコロナ対策(4)=スタンレ――殺菌効果の深紫外線LEDに注目

株式

2020/8/7 18:05

 スタンレー電気<6923.T>はマーク続行の対象になる。同社の深紫外領域LED(発光ダイオード)の高出力化技術が新型コロナウイルス対策につながるものとして注目される。深紫外を照射すると、DNA(デオキシリボ核酸)・RNA(リボ核酸)を持つさまざまな細菌やウイルスを殺菌・無害化する上で優れた不活化効果を発揮する。すでに殺菌関連需要の拡大を見込み、7月から深紫外線を発生するLEDの量産に乗り出している。

 21年3月期第1四半期(20年4-6月)の連結決算では営業損益が4億5000万円の赤字(前年同期は129億7600万円の黒字)に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で主に自動車関連製品が大きく減少し、採算が悪化した。ただし、未定としていた今3月期業績予想では営業利益300億円(前期比20.8%増)と大幅増益転換を見込む。中国中心に主要顧客の販売に回復感が出てきたもようで、生産革新活動の推進も利益体質の強化に直結するとみられる。

 株価は、3月18日の年初来安値1833円を起点に7月28日には戻り高値2912円まで上昇。その後は2500円トビ台を下値とするもみ合いゾーンにあるが、足元では日足一目均衡表上の「雲」上限を再び上抜き、先高期待の根強さうかがえる。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ