<新興国eye>トルコ5月失業率は12.9%―4カ月ぶりに上昇

新興国

2020/8/12 11:53

 トルコ統計局が10日発表した5月の失業率(季節調整前)は12.9%と4月の12.8%を0.1ポイント上回り、4カ月ぶりに上昇した。

 同国の失業率は19年の1月と2月の14.7%をピークに低下傾向にある。同6-8月は3カ月連続で上昇したが、同9-11月は3カ月連続で低下した。同12月(13.7%)から再び上昇に転じ、20年1月(13.8%)まで2カ月連続で上昇したが、2月(13.6%)からは低下傾向を示している。3月は13.2%だった。

 非農業部門の失業率は15.2%と4月の14.9%を上回った。

 年代別では15-64歳の失業率が13.2%(4月は13.1%)となったのに対し、15-24歳の若年層は24.9%(同24.4%)と突出している。

 失業者数(15歳以上)は前年比33万1000人減の382万6000人(4月は377万5000人)となった一方で、雇用者数は同241万1000人減の2585万8000人(同2561万4000人)と、4月と同様、大幅に減少した。雇用率は41.4%と4月の41.1%を上回った。

 セクター別の雇用者数は、サービス業が全体の55.6%(4月は56.7%)を占めて最も高く、次いで製造業の20.4%(同20.9%)、農業の18.8%(同17.5%)、建設業の5.2%(同4.9%)と、農業と建設業の比率が4月に比べ高まった。

 労働市場参加率は47.6%と4月の47.2%を上回った。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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