今晩のNY株の読み筋=トランプ米政権をめぐる複数の対立軸に注意
2020/8/12 17:21
きょうの米国株式市場は、方向感がつかみにくそうだ。
きのうは、ロシア政府が新型コロナウイルスのワクチンを承認したことを明らかにし、ロシアを含む欧州株が上昇。米国株市場も買い先行で始まったものの、共和党のマコネル院内総務が追加の経済対策について与野党協議が行き詰まっていると発言したことが売り材料となり、主要3指数はそろって下げに転じた。
NYダウは10日まで7連騰したことから、きのうは利益確定売りが出た面もあるが、押し目を拾える局面になるかは見定めにくい。米追加経済対策をめぐる与野党協議は合意間近が幾度となく伝えられては後ズレしている。
一方、11月の米大統領選に出馬する野党・民主党のバイデン氏が自身が大統領となった時の副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員を選んだ。ハリス氏は、史上初めてアフリカ系黒人女性副大統領候補となり、バイデン氏の支持率上昇につながる公算が大きい。現職のトランプ大統領はハリス氏を「最もひどい上院議員」と酷評しており、対決姿勢を一段と強めている。
また、トランプ大統領は香港で生産された輸出製品に認めてきた「香港製」の表示を9月26日以降は「中国製」と表示することを義務付けると発表。米中の対立が一段と激化している。
ワクチン開発進展への期待が引き続き相場をサポートする可能性もあるが、ここへきてトランプ政権をめぐる複数の対立軸が一段と強まっていることから、先行き不透明感を嫌気するムードが強まっても不思議ではない。
<主な米経済指標・イベント>
シスコシステムズなどが決算発表予定
7月CPI(消費者物価指数)、7月財政収支、10年国債入札
(日付は現地時間)
◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
提供:モーニングスター社
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