14日の債券市場見通し=売り先行の展開か

債券

2020/8/14 8:39

予想レンジ:債券先物中心限月(20年9月限)151.60円-151.80円、長期国債利回り0.030%-0.040%

 14日の債券市場は、続落となった前日の米債券市場の流れを引き継ぎ、売りが先行しそうだ。

 米債券市場では、過去最大の発行額だった米30年国債入札の落札結果が低調な内容になったことが売り材料となった。「米新規失業保険申請件数が、新型コロナ本格拡大後ではじて100万件を割り込んだが、これを売り材料視する動きは限定的だった」(銀行系証券)という。

 国内市場では、先物・夜間取引が安値引けとなったうえ、海外勢の相対的な金利先高観の強さが、長期・超長期国債にも波及し、金利上ブレ(価格は低下)圧力が波及しそうだ。流動性供給入札については、潜在需要の強さから入札自体は大崩れしない見通しだが、「相場全体をサポートする力は限られそう。米長期金利が節目の0.70%を超えてきたことの心理的な重石は大きい」(同)と指摘する。

提供:モーニングスター社

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