<話題>日経平均は半年前の水準を回復するも個別には物足りない展開
2020/8/14 16:01
今週(11-14日)目に付いたのは、13日のマーケット。現地12日の米国で、モデルナが開発中の新型コロナウイルスワクチン1億回分の供給契約を米政府と結んだと伝わったことで、NYダウ、ナスダックともに大幅反発。これを受けた東京市場で日経平均株価は405円高の2万3249円で終え、約半年前の水準を回復した。
ただ、東証1部における値上がり銘柄数は1478と全体の68%で、12日の1641から減少。年初来高値を更新した銘柄は68と、12日の58からは増加したが、物足りない印象だ。決算発表がほぼ一巡した中で、予想以上に新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けている企業が多く、業績を考えると上値は追いずらいといったところか。ただ、成長株ファンドなどにおいては、2-3年先の業績を想定し、それに見合った株価を目標としていることを考えると、この先、新型コロナの影響を受けつつも、2-3年内にコロナ前の業績を取り戻し、成長路線に復帰できるとすれば、買いの根拠となり得る。そうしたスタンスが日本において定着するかどうか、注目していきたい。
提供:モーニングスター社
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