<新興国eye>前週のインド株、感染者急増や景気悪化懸念で反落=BRICs市況
2020/8/17 9:25
前週(10-14日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の14日終値は前日比1.13%安の3万7877.34、週間ベースでも7日終値比0.43%安となり、反落した。
週明け10日の指数は買い優勢で始まり、11日も値を上げ、4日続伸した。
週前半は、政府の追加景気刺激策への期待で外国人投資家の買いが活発化したほか、政府が101品目の軍用装備品の輸入を停止し、国内生産を振興する方針を示したことを受け、バーラト・ダイナミクスなどの防衛関連株が買われ、指数の上げを主導した。
12日は反落し、週末14日まで3日続落した。
週半ばから後半は、新型コロナの新規感染者が1日で5万3000人を超え、延べ227万人となったことから足元の景気悪化や失業者の増大懸念が広がったほか、株価指数プロバイダーの米モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が算出しているMSCIインド指数で携帯電話大手バーティ・エアテルの構成比率が引き下げられたことが嫌気され、同社株が急落、指数の押し下げにつながった。
週末も中国7月小売売上高が市場予想に反し前年同月を割り込んだことや、米国の追加景気対策が議会の支持を得られない状況が続いていることが嫌気され、売りが加速した。
今週(17-21日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大や世界経済の動向、米中関係、政府の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表の予定はない。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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