日経平均は39円高と小反発、上げ幅縮小で安値引け、売買代金は5日連続の2兆円割れ=21日後場
21日後場の日経平均株価は前日比39円68銭高の2万2920円30銭と小反発。朝方は、買いが先行した。現地20日の米国株式市場で、NYダウが4日ぶりに反発し、ナスダック総合株価指数が2日ぶりに最高値を更新した流れを受け、一時2万3135円43銭(前日比254円81銭高)まで上昇した。一巡後は円高・ドル安もあって株価指数先物売りを交え、いったん2万3000円割れ水準まで押し戻された。その後、持ち直す場面もあったが、利益確定売りに大引けにかけ上げ幅縮小の流れとなり、この日の安値で引けた。
東証1部の売買代金は1兆6777億円と5日連続の2兆円割れとなり、出来高は9億1028万株。騰落銘柄数は値上がり1330銘柄、値下がり718銘柄、変わらず124銘柄。
市場からは「日経平均は2万3000円を挟んでこう着状態だ。全体としてはしっかりだが、指数をけん引する主役がおらず、さりとて下に売りを仕掛ける動きもない。何かきっかけがないと方向性が出ない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も堅調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、東建物<8804.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も買われた。
半面、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が軟調。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も安い。みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、キリンHD<2503.T>、ヤクルト<2267.T>などの食料品株も売られた。
個別では、藤久<9966.T>がストップ高となり、ツナグGHD<6551.T>も一時ストップ高。リログループ<8876.T>、明和地所<8869.T>、ラクーンHD<3031.T>などの上げも目立った。半面、タケエイ<2151.T>、グリー<3632.T>、ニイタカ<4465.T>、キムラタン<8107.T>、グロバル社<3271.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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