<新興国eye>前週の上海総合指数、新型コロナワクチン開発期待受け4週続伸=BRICs市況
2020/8/24 10:37
前週(17-21日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の21日終値が14日終値比0.61%高の3380.683となり、4週続伸した。
週明け17日の指数は大きく上昇して始まり、18日も値を上げ、4連騰した。
週前半は、中国人民銀行(中銀)が資金供給ツールである中期流動性ファシリティ(MLF)を通じ、予想(5500億人民元)を上回る7000億人民元を金融機関に供給したことが好感されたほか、ロシア医薬品大手ペトロバックスと中国の同業大手カンシノ・バイオロジクスが共同開発している新型コロナワクチンの後期臨床試験が開始されたことを手掛かり材料にヘルスケア関連銘柄が買われ、指数の上げを主導した。
19日は反落し、20日も値を下げ、続落。
19日は、バリュー株(割安株)の金融や不動産、建設の各セクターが買われる一方で、割高感のあるITやヘルスケアが利益確定売りに押された。また、15日に予定されていた米中第1段階通商合意の履行状況を検証する協議が無期延期となったことを嫌気する売りも出た。
20日は、中国人民銀行が銀行の貸出金利のベンチマークとして導入した1年物ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)を4カ月連続で据え置いたことを受け、追加景気支援への期待感が後退し、売り優勢となった。
週末21日は3日ぶりに反発。米中貿易協議の先行き不透明感が重しとなったものの、電子部品メーカーの歌爾や分衆伝媒信息技術が好決算となったことを受け急伸し、指数の上げを主導した。
今週(24-28日)の株式市場は、引き続き新型コロナ感染再拡大や世界経済の動向、香港問題やティックトックなどを巡る米中緊張、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は27日の7月工業利益など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、
H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、
南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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