<新興国eye>前週のブラジル株、一時帰休従業員の給与支援延長で3週ぶり反発=BRICs市況
2020/8/24 11:19
前週(17-21日)のブラジル株式市場は21日のボベスパ指数が前日比0.05%高の10万1521.3、週間ベースでも14日終値比0.17%高となり、3週ぶりに反発した。
週明け17日の指数は反落して始まった。先物・オプション取引のSQ(特別清算指数)算出で売りが広がった。
18日は急反発。パウロ・ゲデス経済相が政府は予算の再配分により、歳出上限ルールに抵触せず、公共投資を行うことでジャイール・ボウソナロ大統領と意見が一致していると発言し、また、ボウソナロ大統領もゲデス経済相の更迭は検討していないと述べことを受け、買い安心感が広がった。
19日は再び反落。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で、新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)による米経済への深刻な悪影響が浮き彫りになったとして、米株市場が下落し、ブラジル市場でも売りが優勢となった。
20日は反発。週末21日も値上がりし、2日続伸して取引を終了した。
20日、ボウソナロ大統領が総額1200億レアルの公務員給与の引き上げに拒否権を行使した。上院がこの拒否権を覆したものの、21日に下院が大統領の拒否権を支持したことが好感された。また、ゲデス経済相が一時帰休中の従業員1600万人の給与を国が肩代わりする給与支援制度の2カ月延長を決めたことも支援材料となった。
今週(24-28日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナ感染再拡大、欧米やアジアの経済活動再開の動向、香港問題やティックトックなど中国IT企業を巡る米中緊張、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場の動向、企業決算などが注目される。主な経済指標の発表の予定は24日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)8月消費者信頼感指数や25日の8月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)、7月経常収支など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、
iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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