日経平均は257円高と4日ぶり大幅反発、値上がり銘柄数1600超、買い一巡後は伸び悩む=31日後場

 31日後場の日経平均株価は前週末比257円11銭高の2万3139円76銭と4営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株高に続き、時間外取引(日本時間31日)での米株価指数先物の上昇もあり、一時2万3342円32銭(前週末比459円67銭高)まで上げ幅を拡大した。辞任を表明した安倍晋三首相の後任を選ぶ自民党総裁選に菅義偉官房長官が出馬の意向を固めたと伝えられ、安倍政権の路線継続への期待も支えとして意識された。ただ、買い一巡後は上値が重くなり、大引けにかけて伸び悩んだ。

 東証1部の出来高は13億4148万株、売買代金は2兆3508億円。騰落銘柄数は値上がり1605銘柄、値下がり492銘柄、変わらず74銘柄。

 業種別では、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>、三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株が上昇。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も買われた。三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も堅調。

 半面、KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>、NTTドコモ<9437.T>、ソフトバンク<9434.T>などの情報・通信株が下落。東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も安い。

 個別では、アトラ<6029.T>がストップ高となり、セグエ<3968.T>、綿半HD<3199.T>、アレンザHD<3546.T>、デザインワン<6048.T>などの上げも目立った。半面、日伝<9902.T>、河西工<7256.T>、ヤマトインター<8127.T>、ショーケース<3909.T>、中越パルプ<3877.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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