日経平均は260円安と3日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り限定、値下がり銘柄数1400超=4日後場
4日後場の日経平均株価は前日比260円10銭安の2万3205円43銭と3日ぶりに大幅反落。朝方は、3日の米国株式の急落を受け、売り優勢で始まった。きのう日経平均が、新型コロナウイルスの感染拡大で急落する前の水準(2月21日終値2万3386円74銭)を回復していたことで利益確定売りが出やすく、前場早々に2万3098円77銭(前日比366円76銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて2万3200円近辺で推移した。中国・上海総合指数、香港ハンセン指数が軟調に推移したほか、週末要因に加え、米国で8月雇用統計の発表や3連休を控えていることもあり、見送り気分が強まった。
東証1部の出来高は10億7480万株、売買代金は1兆8713億円。騰落銘柄数は値上がり617銘柄、値下がり1457銘柄、変わらず97銘柄。
市場からは「日経平均2万3000円割れの悲観的な見方もあったが、余裕で大台をキープしている。ただ、きのうの米国株安が一時的な現象かどうかが気になる。米国ではレーバーデー(7日)明けに外国人投資家が本格的に動くとみられ、どう相場に臨むかを見極める必要があろう」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が軟調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も売られた。大塚HD<4578.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株や、エムスリー<2413.T>、DeNA<2432.T>などのサービス株も安い。アサヒ<2502.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株や、東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>などの電機株も値を下げた。
半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。銀行株では、筑波銀行<8338.T>、福島銀行<8562.T>がストップ高し、栃木銀行<8550.T>も一時ストップ高となり、千葉興銀<8337.T>、富山第一銀行<7184.T>、島根銀行<7150.T>などの地銀株が値を飛ばした。ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も堅調。
個別では、エレマテック<2715.T>、GMOPG<3769.T>、デザインワン<6048.T>、GMOGHD<3788.T>などの下げが目立った。半面、ラクーンHD<3031.T>がストップ高となり、ダントーHD<5337.T>、OKAYA<6926.T>、日シス技術<4323.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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