<新興国eye>前週の上海総合指数、米中関係悪化で続落=BRICs市況
2020/9/14 10:22
前週(7-11日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の11日終値が4日終値比2.83%安の3260.346となり、続落した。
週明け7日の指数は4営業日続落して始まった。米政府が国家安全保障を理由に、中国のファウンドリ(半導体生産)最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)を禁輸リスト(取引制限企業リスト)に加える方向で検討しているとの報道を受け、米中関係の悪化が嫌気された。また、8月貿易統計で、人民元建ての輸出、輸入がともに市場予想を下回ったことから景気回復期待が後退したことも相場を下押しした。
翌8日は反発。8月末の外貨準備高が4年ぶりの高水準を記録したことを受け、海外資金の中国流入が今後も続くとの見方が支援材料となった。
9日は反落し、10日も値を下げ、続落。
9日は、米政府のSMICへの禁輸措置により、中国の素材・機器関連セクターが打撃を受けるとの見方で地合いが悪化。また、新興企業やハイテク株にも売りが広がった。10日は、米国務省が大学や研究機関から軍事情報の流出の恐れがあるとして、6月以降に1000人以上の中国人のビザ(査証)を取り消していたことがわかり、米中緊張が高まったことや、中国当局が投機取り締まりに動いているとの噂で、ハイテクの新興企業が急落し、指数の売りが一段と強まった。
週末11日は、前日まで大きく売られていたハイテク株などを中心に買い戻しが入り、反発した。
今週(14-18日)の株式市場は、引き続き新型コロナ感染や世界経済の動向、香港問題やティックトックなど中国企業を巡る米中緊張、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティー(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は15日の8月鉱工業生産と8月小売売上高、1-8月都市部固定資産投資など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、
H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、
南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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