日経平均は20円高と小反発、引けにかけ小高い水準でこう着、FOMC控え様子見=16日後場

 16日後場の日経平均株価は前日比20円64銭高の2万3475円53銭と小反発。朝方は、売りが先行した。15日の米国株式は続伸したものの、1ドル=105円台前半への円高・ドル安が重しとなり、一時2万3397円43銭(前日比57円46銭安)まで軟化した。ただ、下値は限定的で一巡後は持ち直し、上げ転換。後場寄り付き直後には2万3506円45銭(同51円56銭高)まで値を上げた。その後は買い気が鈍く、引けにかけて小高い水準でこう着した。現地16日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、様子見気分となった。

 東証1部の出来高は11億6886万株、売買代金は2兆1398億円。騰落銘柄数は値上がり1357銘柄、値下がり732銘柄、変わらず85銘柄。

 市場からは「FOMCの結果待ちながら、無難に通過するとみられる。方向性を決める材料がなく、上値では戻り売りが控え、下値では押し目買いが入り、当面は一進一退の動きが続きそうだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソフバンG<9984.T>、ソフトバンク<9434.T>、KDDI<9433.T>、NTTドコモ<9437.T>などの情報通信株が上昇。味の素<2802.T>、伊藤園<2593.T>などの食料品株や、第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株も堅調。すかいらくH<3197.T>、コスモス薬<3349.T>などの小売株や、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も高い。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が下落。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三菱マテリアル<5711.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も売られた。

 個別では、新日科学<2395.T>が一時ストップ高となり、丸三証<8613.T>、DVx<3079.T>、Wスコープ<6619.T>、ヘリオスH<6927.T>などの上げも目立った。半面、ディアライフ<3245.T>がストップ安となり、レノバ<9519.T>、スカラ<4845.T>、ナイガイ<8013.T>、ツバキナカ<6464.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ