日経平均は6円高と小反発、方向感に乏しい、物流株などの上げ目立つ=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比6円63銭高の2万3326円00銭と小反発。総じて方向感に乏しい展開となった。朝方は、底堅く始まった。17日の米国株安や円高・ドル安で小甘い場面もあったが、世論調査で高支持率だった菅内閣への期待感もあって、一時2万3398円46銭(前日比79円09銭高)まで値を上げた。一巡後は再びマイナス圏入りし、その後持ち直したが、上値は重く、前引けにかけて小高い水準で推移した。なかで、海運、空運、陸運といった物流株などの上昇が目立った。

 東証1部の出来高は5億2988万株、売買代金は9438億円。騰落銘柄数は値上がり1422銘柄、値下がり641銘柄、変わらず112銘柄。

 市場からは「米ハイテク株安や円高の割りには頑張っている。新内閣の支持率の高さは政策期待につながり、どうやら外国人投資家が押し目買いに動いているようだ。もっとも、連休を控え、目先的な売買が一巡すれば、あとは見ているだけの状態になりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株も買われた。三菱倉<9301.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連も高く、HIS<9603.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も値を上げた。

 半面、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTTドコモ<9437.T>などの情報通信が軟調。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株もさえず、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も安い。中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も売られた。

 個別では、システムソフ<7527.T>、アレンザHD<3546.T>、サンネクスタ<8945.T>、MrMaxH<8203.T>、マイネット<3928.T>などの上げが目立った。半面、ワタベ<4696.T>、千趣会<8165.T>、愛知時計<7723.T>、ダントーHD<5337.T>、ヤーマン<6630.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ