日経平均は40円高と小反発、売り一巡後の戻り限定、4連休を前に手控え=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比40円93銭高の2万3360円30銭と小反発。朝方は、17日の米国株安や円高・ドル安が重しとなり、一時小甘くなったが、世論調査で高支持率だった菅内閣への期待感もあって、前場の早い段階で2万3398円46銭(前日比79円09銭高)まで値を上げた。その後、再びマイナス圏入りする場面もあったが、売り一巡後は持ち直した。ただ、戻りは限定され、大引けにかけて小高い水準で推移した。4連休を前に積極的な売買は手控えられた。

 東証1部の出来高は14億9974万株、売買代金は2兆7151億円。騰落銘柄数は値上がり1600銘柄、値下がり488銘柄、変わらず88銘柄。

 市場からは「連休を控えて様子見でもち合い状態だ。今晩の米国株式市場ではSQ(特別清算指数)算出を迎えるが、動きがあっても一過性にとどまるだろう。国内では、新政権への期待などを支えに下を売る理由はないが、買い上がる材料もない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。タカラトミー<7867.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株も高い。JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株や、大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>などの建設株も買われた。資生堂<4911.T>、花王<4452.T>などの化学株や、三菱倉<9301.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も値を上げた。

 半面、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTTドコモ<9437.T>などの情報通信が軟調。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株もさえず、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も安い。中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も売られた。

 個別では、アレンザHD<3546.T>、システムソフト<7527.T>、ザッパラス<3770.T>、サンネクスタ<8945.T>、リニカル<2183.T>などの上げが目立った。半面、千趣会<8165.T>、ダントーHD<5337.T>、フリービット<3843.T>、ワタベ<4696.T>、ヤーマン<6630.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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