<新興国eye>ベトナム9月16日時点の貸付成長率は前年末比4.81%―16年以降最低成長

新興国

2020/9/23 14:29

 ベトナム国家銀行(中央銀行)の発表によると、9月16日時点の貸付成長率は前年末比4.81%で、同時点として16年以降の最低の成長率を記録し、通年の目標値である14%を大きく下回っている。

 9月15日時点のマネーサプライ(M2)成長率は前年末比7.58%だった。

 経済専門家や証券会社は、通年の貸付成長目標を達成する可能性は低いとし、20年の貸付成長率を7-9%と予想している。

 商業銀行は9月14日時点で、約27万1000顧客(貸付金残高合計1180兆ドン=約5.3兆円)に対して返済期限を猶予した。

 また、1月23日から9月14日までの期間に、新型コロナウイルス感染拡大前よりも0.5-2.5%低い金利で総額1600兆ドン(約7.2兆円)の優遇融資を実施した。

 預金金利について、新型コロナの影響を受けて資金借入の需要が低迷していることを背景に、資金余剰の状態が続いている商業銀行は9月中旬に金利をさらに引き下げた。引き下げ幅は0.2-0.3ポイントだった。

 預金金利は、普通預金および期間1カ月未満が年0.1-0.2%、1-6カ月未満が年3.7-4.1%、6-12カ月未満が年4.4-6.4%、12カ月以上が年6.0-7.1%となっている。

【筆者:VERAC Company Limited】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。15年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

*当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ