日経平均は132円安、売り先行後は9月配当権利取りや日銀のETF買い期待が支え=24日前場

 24日の日経平均株価は、前日比132円00銭安の2万3214円49銭と続落して前場の取引を終了した。手がかり材料に乏しいなか、現地23日の米国株安を受け、売り優勢でスタート。午前9時14分には、同249円93銭安の2万3096円56銭の安値を付けた。売り一巡後は、9月配当権利取りを狙った買いや、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待が支えとなり、下げ幅を縮小する格好となったもよう。東証1部の出来高は5億4328万株、売買代金は1兆24億円。騰落銘柄数は値上がり610銘柄、値下がり1482銘柄、変わらず83銘柄だった。

 市場では「業種でみると、小売が上昇し食品や建設などが比較的小幅な下落にとどまっている。新型コロナウイルス感染が、海外で拡大の動きを示す一方、国内は落ち着きをみせていることから、内需関連の押し目を拾う動きもあるようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も下げた。東証業種別指数は、31業種が下落、精密機器と小売2業種が上昇した。

 個別では、ニイタカ<4465.T>、セントケアH<2374.T>、コーセル<6905.T>、エムアップH<3661.T>、日本CMK<6958.T>などが下落。半面、ハピネット<7552.T>、ソフトクリH<3371.T>、ショーケース<3909.T>、コーア商事H<9273.T>、ウェルネット<2428.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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